最近、実家に籠る日が増えたのは紛れもなく、流行り病が諸悪の根源である。時たま太陽の光吸いつくしたくなって部屋から出てみるものの、自粛のムードは天蓋を狭めている。
仕方がないのは重々承知している。影響の範囲と深さを考慮すれば、外出しないのが現状取れる最善策なのだから。
することもない、というわけではなく、ただ、何をするにも従来以上にエネルギーを必要としてしまっている傾向が見える。電子タバコを吸った、メンソールの、だ。
薄っぺらい白煙はモラトリアムの終わりをじわじわと通知してくる。最後通牒、もう貴様は子供ではない。
肺の底辺に薄く汚れた灰が積もっているようで、呼吸をしても呼吸をした気になれない。胸の許容量はいったいいくらだ。
分からない。