2020-03-06

世界の終わりで

すっかり安心して、深く眠ってしまったみたい。前回はまるで寝れなかったのに。

早朝に目が覚めた時も君はまだこちらを向いて眠っていた。ちょっとしかけたら起きてるみたいだった。かわいい顔にたくさん、キスの雨を降らせる。あなたの寝顔が好き。世界で一番きれい匂いが好き。あたたかい、春の日差し匂いがする。もう世界は終わるんじゃないかって思った。

ウィルスで人が人を遠ざけているこの時代に、わたしは何度もキスをして、だいすきなあなたとHする。自虐的な君のツイートを思い出した。ああこのキスってわたしのことじゃん、かわいいな、とか思った。別にあなたがそれなりに知られてるひとじゃなくてもきっと好きだけど、まわりのみんなはなんも知らないんだろうな。不思議気持ちわたしも二人で会ってるときの君以外、何も知らない。知りたくもない。「誰にでもしてるんでしょう」「そんなことないよ」嘘でも否定してくれてありがとうね。会ってるときだけは一番に好きだよ。本当に綺麗な人だと思う。あたたかさに落ち着く。頭の中であなたの歌と、あなたに捧げた私の歌が交互に鳴っていた。

こんな終りみたいな関係は、本当に、胸が苦しくなるほど美しくて、せつない。最悪で最低で、どこか邦画くさい。

寝ても覚めても」を観に行って泣いたとき、私はこれを予感していたんだろうか。

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