2019-09-29

沈んでいく

就職して5年間、継続的に成果をあげることができた。もともとの性質も相まって自尊心パンパンに膨らんだ。そんな折、学生時代友達から起業の話を持ちかけられ、その自尊心でもって勤めていた会社を辞める決断をした。

あれから四年。三年は必死にもがいた。けれど結果が出なかった。苦しくても、いつか成功して帳尻を合わせてやる、と思いながら耐えた。けど、一年前のある時、フッと力が入らなくなった。

「何とかしなくては」という焦り、「俺だっていつかは」という希望、「あんな奴より俺は」という僻み。あの日まで、どれも力になった。でも気力が失せてからは、焦りはボンヤリと頭の片隅に佇んでるだけだ。希望は消え、他人への興味も失せた。残高がどんどん減っていく。なのに手が動かない。貧困が目の前にきて一層リアリティがなくなったみたいだ。

この一年、何をしていたんだろう。自分が失敗するなんて想像してなかった。想像していたのはせいぜい逆転劇のスパイスとしての苦境だった。数年前まで、「元々それなりの生活だったけど今は病院にもいけない」なんて話、何故もっと早く手を打たなかったんだろう、と不思議に思ってた。今はわかる。こんなふうに沈んでいったんだろうなぁ。

  • たった5年で膨らむ謎の自尊心 けどもたとえ失敗しても自分で会社やってたってのは絶対的にプラスやで 多くの人がやらんことを若くしてやり遂げた。やったぜ

  • まだ若いんやし、全然いけるやろ。 期待したような大成功はできなくても能力あって無理しなければ絶対食えるくらいにはなる。 病気なら直して、色々学び直して再チャレンジや。

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