無敵(偽)「俺は『普通』の人が持っているものを全く持ってないぜ。明日に怯えて暮らす弱者だ」
無敵(偽)「死にたいさ!だが同時に俺は生きたい!死にたいと思わずに生きたい!」
真・ムテキ「やはりなッ!貴様は『無敵』には程遠いッ!『普通』じゃなければ『無敵』だと思い上がっているだけの餓鬼だッ!」
無敵(偽)「ならば貴様は、今すぐ死んでも良いのか?」
真・ムテキ「どうでもッ!いいなッ!
無敵(偽)「なら今すぐ死ね」
真・ムテキ「なぜダァ~~~~??」
真・ムテキ「囚われているナ~~~。己の理論を証明する必要性に囚われている貴様はやはりッ!無敵などではないッ!」
真・ムテキ「無敵とはッ!社会への適合を捨てッ!己を認められることを捨てッ!尊厳も明日もとっくに失ったものの事だッ!」
真・ムテキ「お前の手にはまだ療法とも残っているッ!半・無敵ですらないッ!無・無敵ッ!つまりッ!ただの『雑魚』ダッッッ!!!!さらバッッッ!!!!」
無敵(偽)「言いたいことだけ言って帰るのか?」
真・ムテキ「『無敵』……だからなッ!!」
無敵(偽)「あれが『無敵』……あんなものになってどうしようっていうんだ……」
無敵老師「わかったじゃろう。『無敵』になどなって良いことなど何もない。意思を失ったただの鉛玉。そこに幸福などはない。ただ死に場所にぶつかるまで蛇足でしかない余生を生きる死人だ。お前はなぜ『アレ』になろうと思った」
無敵(偽)「そうすれば……俺も尊厳や生きる意味が取り返せると思ったんだ……」
無敵老師「お前は既に持っている……。ただの『雑魚』には『雑魚』なりの生きる意味と尊厳がまだ残っておる……。それを大事にするがよい」
無敵(偽)「ああ……そうする……」
真・ムテキ「そうだ……お前はまだそれでいい」シュタ