「簡単なフーダニットですね。犯人は京アニに恨みを持った狂人で間違いありません」
マスダ巡査は報告の最後にそう付け加え席に座った。
「プロメア」
手渡された書類を眺めていた探偵助手ハテナが突然口を開くと、部屋に長い沈黙が流れた。
「開墾ビーム」
再びハテナが言葉を紡ぐ。
「君はさっきから何が言いたいんだ!プロメアは京アニじゃない!」
「いいえ、これは間違いなくプロメアですよ。プロメアはトリガーですけど、この事件はプロメアなんです」
増田巡査に反論するスキも与えず探偵は言葉を続ける。
「プロメアは2つの方向から恨みを買っています。1つは炎々ノ消防隊、もう1つは少し前に起きた地震です」
「あのツイートか……」
「はい、プロメアは新潟から恨みを買っています」
「しかしだ、現場は京都だぞ?」
「ブクマ警部、この事件はワイダニットでもフーダニットでもない。ウェアダニットなんです」
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