3年前、井深克彦氏が『オネエ』であることをカミングアウトして話題になった。『オネエ』とは何だろう? 『トランスジェンダー』のことか。聞けば、どうやら一般的には『ゲイ』と呼ばれている属性に近いようだ。当時、様々な人が違和感を覚えつつも、「しかし本人の自認を尊重すべきだろう」と素直に応援した。
それと同じことが、フェミニストはなぜできないのだろう? 「私は女性差別には反対だ。しかしフェミニストではない」と、そういう自認の人がいて何が悪いのだろう。この世から無くすべきは女性差別であって、『アンチフェミニズム』ではないはずだろう。そんなに『フェミニズム』という看板が大事なのか。言葉遊びに終始して、何ら実効性のないホモソーシャル的な党派を作り上げて、そんな「連帯」なら要らない。女性だけの国ならぬ、フェミニストだけの国でも勝手に作ればいい。