本人の希望もあって親戚に電話でお見舞いをお願いして、叔父から週明けに行くと連絡があった。何と親戚で連絡を取り合い、総勢6人で来るらしい。
いきなり6人も押し掛けて来て大丈夫かなと不安だったのだが、さらに元気そうに見えた父が週末に行ったらなんだかぐったりしていて慌ててしまった。意味不明な妄想話も全開だ。
叔父に電話して、週明けの見舞いは無理、あと6人で来るのはやめて欲しいと伝えた。
叔父はすっかり不機嫌になって「こっちだって忙しいんだからさ」と言っていた。
疲労も重なってキレそうだったが、それでも見舞いには来て欲しいので、ひたすら平身低頭で謝った。
わかるよ、父の入院なんて、親戚とは言っても所詮は他人事だよ。叔父には叔父の生活がある。
だけど体調の浮き沈みが激しいし、じゃあいつなら絶対に大丈夫かなんて医者だってわからないのに俺にわかるわけないだろう。
もしかしたら「患者様」になってたのかもしれない。でも長い人生、父に小さな借りを作ったことだってあるだろう。その貸しを今返してもらうのは駄目なのか?
親戚同士、まとめて見舞いに来て、これで義務クリアなんてことはしなでくれ。
せめて見舞いに来たがってるフリだけでもしてくれ。