前向きに考えることに抵抗がある。
4月からうちの部署が人員削減される。たぶん補充がなく、業務量が概算1.5倍になる。周りは「成長できる機会だと、前向きに考えよう」とか言う。
でも私は、前向きに考えることに抵抗がある。無理や残業をして人員削減を補填する姿勢を求められ、しかもそれが「成長」と呼ばれるのは、ものすごく都合よく使われているという感じがする。
前向きに考えることに抵抗がある、というよりは、「成長」という言葉が気にくわないといったほうが正しいかもしれない。
あの言葉は、「純粋にできることが増える」ことを指してない。「組織にとって都合のいい考え方に変化する」という思想的な側面をも孕んでいるように感じてしまう。
かといって前向きに捉えないと、業務量1.5倍給料据え置き、お前の代わりはいくらでもいると言われながら、お客様のため同僚のため頑張っちゃうけなげな私…みたいな「悲劇のヒロイン」的心性に陥ってしまう。それはそれであまりメンタルにはよろしくない。
お金のためと割り切るとすると、やはり業務量1.5倍給料据え置きの部分が納得できずこれもメンタルによくない。
結局この状況では、精神安定のためには「成長」神話を疑いなく受け入れるのが一番いいようにも思う。
でも私は前向きに考えることに抵抗がある。
成長って何なんだろうね。