新人ちゃんと初めて一緒に仕事した。新人ちゃんは相棒とか若奥さん(店長の奥さん)とかとはすごくよく喋るのだが、私相手にはこれまでひたすら無言だったので、初めて会話が成立したときは、中々慣れてくれない猫さんが撫でさせてくれた時のような感動があった。
暇だねえ、超暇だねえ、ばかり言い合っていたのだが。
「あたしはそういう事やらないです。怠いし」
と言った。率直ー!
そうだよね、掃除なんかしたってこの店では誰も評価しないし、時給据え置きで余計な仕事を増やされるだけだし、自分がいいかっこしたいがために余計なことする無能な働き者として、仕事仲間からも嫌われるだけだ!だから君はやらなくて良い!
私も、人に流されて一緒にせかせか働きつつ、内心では何でこんなことまで私が!と恨みつらみを燻らせる系の人との勤務だったら、掃除などしない。
そうやって、私がもそもそ仕事をしている間、新人ちゃんはレジでひたすらボーッとしていたが、新人ちゃんは普段はめちゃめちゃ仕事が出来るそうだし、オーナーのお気に入りなので、それで低評価を受ける事は無いだろう。たぶん。
この店では、新人ちゃんだけでなく、仕事が出来る人ほど必要最低限しか仕事をしない。レジ接客をして商品の補充が抜かりなく出来ればあとは自分の仕事ではない。そういう割り切りが出来る人が、仕事のできる人なのかもしれない。
私みたいに、お給料を貰うみかえり
ワイにはそんな青春なかったで