実際ないだろうね。
少女漫画の「平凡で取り柄のない私」でも、「心根は優しくて誠実」だったり「ある種の才能があってそこが魅力的」だったりするからね。
そもそも女の子に、「ダメな女の子」を魅力的として見てもらえてないんだと思う。
女子力って言葉、今は「男に媚びる仕草」として使われてるけど、本来女の子の間では「誰も見てないところでも、女らしくきちんと振る舞う仕草」として捉えられてる。
いつもきれいなハンカチを持ってるとか、いつ家に行ってもきれいに片付いてるとかね。
そういう風に「自律できる女性」が魅力的と捉えられてるから、「ダメなオッサン」の女版は基本的には好かれない。
最近、高齢化に合わせて、平凡に生きてきた中年女性や老年女性を主人公にした作品も出てきてるけど、それも「第二の人生を自分の力で切り開くバイタリティ」を描かれてるから、「ダメなおばさん」じゃない。
女の子には「自分はダメでもいいんだ」じゃなくて、「自分はダメじゃない、ダメだと言われても頑張れる」ってメッセージのほうが受けるんだと思う。
そうだね、汚部屋でもピアノが天才的な「のだめカンタービレ」の主人公とか、ダメな要素があってもそれを埋め合わせるだけの強みがないとヒロインとして同性に受け入れられない、...
「あーっ!遅刻遅刻ぅ~っ!」って言いながらパン咥えて走ってぶつかってきたら許しちゃうんじゃないの?