子供が産まれてから、ベランダや歩道橋の上にいる時などに「いま邪悪なエスパーが私の精神を乗っ取ったら、あるいは私自身が突然発狂して自我を保っていられなくなったら、10秒あれば余裕でこの子を地面に投げ落として殺せるだろうな」ということを考えるようになった。
そもそも邪悪なエスパーなどいなくとも、子供と2人きりで在宅している際の入浴中に脳出血などで私が意識を失えば子供は死ぬ可能性がある。まだ浴槽の縁を自分で乗り越えるには背が足りず、風呂場のドアをうまく開けられない。
とりあえずこうして思いを書き出した今は、子供が自力でドアを開けて外に脱出し、誰かに助けを求められるくらい大きくなるまでは何があっても発狂したり昏倒したりできないなという認識を新たにする。