面白かった、一気に読めた
中学生の時読もうとしたら小難しくて断念したきり手を付けていなかった
それが罠で、「馬鹿馬鹿しいことを小難しく書いていることが面白い」んだな
多少分からない言葉が出てきても何が言いたいのか大筋が掴めれば良くて、そのくらいで読めばいいのだとやっと気付いた
堅苦しいんじゃなくて、気楽に読んでこその『猫』だったんだと
今も昔も人の考え方は全然変わっていなくて、鼻がデカいだの職業でマウント合戦だの人それぞれの死生観だの、面白い
それと迷亭のキャラがいいね、自分はアニメを見ないけど、非常に登場人物がアニメチックだと思った
教科書で昔読んだ『こころ』はすぐに本を買って読んだけど、それしか読んでなかった
そのせいか夏目漱石は「神経衰弱の人」という印象があって、猫を読んでイメージがガラッと変わった
当時は感銘を受けたんだけれど、今読むとこころの先生は相当「かあいい」。
朝日新聞で去年復刻連載されてたけど、還暦すぎた母親は途中で読むのあきらめてたな