卒業と言えば、やはり学校の卒業式が真っ先に思い浮かぶが、卒業式に関して分からない事がある。それは生徒の涙だ。
先生方の涙は、教え子が巣立つわけで、泣く気持ちを察する事は出来る。
親の涙も、子供の成長だとか、いつの間にか(外見も内面も)大きくなった事など色々と感情が昂ぶってしまい、泣いてしまうのはわかる。
問題は生徒側の涙だ。率直に言うと何故あそこまで泣くのかが分からない。
自分の経験上、色々あって学校という場所が嫌いだったので、卒業式に思う事は「もうこの学校に来なくてもいいんだな」という安堵と肩の荷が下りた気持ちしか無かった。
そういう個人的感情もあってか、どうも卒業式で泣く生徒の気持が理解しきれない。(理解する必要性は無いと言われそうだけど)
予想としては、お世話になった先生との別れが名残惜しいとか、これぐらいしか思いつかないが、だとしてもあんなにボロ泣きする程の事なのかなと疑問に。
学校行ってた当時ですら分からなかったし、歳を重ねた今でも分からないんだから、多分この先も理由を知ってもあまり腑には落ちないんだろうな。
生徒の涙は、大好きな友達が別の学校に行ってしまう別れへの涙だよ。 先生との別れなんて誰も気にしちゃいない。
学校に居場所がない生徒もいれば、学校にしか居場所のない生徒もいるんだろう。 4月からの新天地に新たな居場所が見つけられるかどうか分からない時、人は泣くのだ。