昔は、台所の横に置いた椅子に座りながら、横でずっとご飯の支度を見ていた。
時々手伝うようになって、今は自炊は得意なことの一つだ。
数年前に家を出たけれど、たまに実家に行けば、買ってきた寿司やらを振舞ってくれる。
「家帰って喰うからいいって。」と言っても、土産まで持たせてくれる。
俺は、本当は、母ちゃんが煮含めた油揚げで作った、いなり寿司をもう一回食べたいけれど。
夕方の天気予報をテレビが告げる音を聞きながら、漂ってくる炊き込みご飯のにおい。
「味見してよ」ともらう、から揚げ。
今は、結婚したので、ときおり両親を家に呼び寄せて、ご飯を炊いて、おかずを作って待っている。
普通のご飯だけど、「おいしいわー。久々にこんな美味しいものたべた。」と言い、俺はそんな大げさな、と思う。
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