からかってくる奴もいたし、二度と思い出したくもないような時期で
今回も出席するかどうか悩んだが、大人になったみんなが
どんな感じになっているのか気になって、勇気を出して出席した。
さすがに十年以上経つとみんな大人になっていて、
子供連れの人も多く、思い出話に子供の泣き声が混じるような中で
始終盛り上がって終わった。
ただ、一人だけ変わっていない奴がいた。
それは、私をからかっていたやつ(仮にHとする)だった。
Hは、会場で私の姿を見るなり、テンションが上がったようで
会場に来る前に一杯飲んできたらしく、酒の匂いを漂わせながら
同じことを何度も聞いたり(もちろん健忘しているわけではなく)
身体的特徴のある部分を触ってきたり、会場でいきなり私の名前を叫んだりした。
中学校時代は、それらのからかいが本当に嫌で、学校に行きたくなくなるような
周りが大人になった中、一人中学校時と同じノリを続けた彼の心に
いったいどんな闇や悩みがあったのだろうか。
自分の伴侶の行動を咎めるでもなく、会場で一緒にいるでもなく、
彼ら二人に何があったのか、そして彼の心の奥には何が潜んでいるのか、
彼の役に立ててよかったじゃないか