本が大好きでいつも本を読みながら学校から帰っていたし、結構な厚みのある本もよく読んでいた。
たくさん本を読んでいたが、たった一つだけ「このままこの本を読み続けていたら大変なことになる」という恐怖感とともに読んだ本がある。
確か両親が姉にプレゼントした本だったと思うが、読書嫌いの姉はその本を全く読まず本棚に放置していた。
黙々と10分の1くらい読んだところで、一旦読むのをやめた。
このままこの本を読み進めることに例えようのない恐怖感を感じたのだ。
正直なんでそんなことを思うのかわからなかったし、恐怖感の正体もわからなかった。
本の表紙さえ目に入るのが怖い気がして、見えないところに隠した。
でも、その本には引力があった。
数時間放っておいても、そのうち続きが読みたくて仕方がなくなり、またその本を手にとってしまう。
そして続きを読む。また恐怖感が抑えきれなくなり、読むのをやめて隠す。
しばらくするとまた本が私を呼んでいる気がして、続きを読み始める。
そんなことを繰り返しながら4分の3くらいまで読んだところで、いよいよ
「もうこの本を読むのはやめよう。これ以上は危険だ」と思った。
本を裏向きにして本棚に隠し、目に入らないようにした。
そのまま数日を過ごした。
でも
やっぱり
気になってしまうのだ。
そして恐怖感とともにその本を読み終えた。
多分読み終えるのに1ヶ月以上かかったのではないだろうか。
結局恐怖心の正体がなんなのかはわからなかったし、読み終えても何も悪いことはなかった。
後にも先にも、あんな恐怖に満ちた読書体験をしたのはあの時だけだった。
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anond:20171220080242
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収容所群島かな
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