生まれた時、約200万個あった原始卵胞の数は、思春期を迎える頃には約20万~30万個。その後は、一度の月経周期で約1000個ずつ減少していきます。
1日にすると、30~40個のペースで減少するといわれています。卵子の全体数が減るということは、妊娠に適した健康な卵子の絶対数も当然減ってきます。そこに卵子の老化も加わり、年齢とともに妊娠率が低下するというわけです。
個人の卵子の残り数を正確に知ることはできませんが、計算式でおおよその数を知ることはできます。
30万個-X個=残りの卵子の数
12才の時に30万個あった原始卵胞が、1周期に1000個ずつ減り続けると仮定した計算式です。ここでの数は大まかなものであり、個人差が大きく実際とは異なります(慰め)。あくまでも目安で実際とは異なりますが、37歳以上だとマイナスになってしまいます。年齢と卵子の数が密接に関係しているからこそ、いつでも産めるわけではなく、医学的には出産適齢期が存在します。
AMH(アンチミューラリアンホルモン)とは、発育過程にある卵胞ホルモンから分泌されるホルモンです。血中のAMH濃度から残存する卵胞数を測定し、卵巣年齢を知ることができます。検査は保険適用外のため実費、施設によって異なりますが約7000円前後です。