https://anond.hatelabo.jp/20170731142310
詩経が載せる詩句は、以下のとおりであったとされる(邶風第五《終風》第三章)。しかし、数百年も経てば、その意味は分からなくなってしまう。
終風且曀 不日有曀
寤言不寐 願言則嚏
そこで、後漢の鄭玄(AD 127-200)は、第四句「願言則嚏」の意味を「あなたが私を思ってくれたら、私も嚏をするはずなのに。」という意味であると解釈し、その旨の注釈を加えた。いわゆる「鄭箋」である。元増田のいう「今俗人嚏云人道我、此古之遺語也」は、その「鄭箋」中の語句である。
この鄭玄の解釈が正しいなら、元増田がいうとおり、詩経の時代から「噂をすればくしゃみをする」という考え方があったことになる。
しかし、この第三句、第四句について、単に「あなたのことを思って夜も寝られず(寤言不寐)、体調を崩して風を引いて嚏をした」という身も蓋もない解釈もある。
この解釈が正しいとすると、「くしゃみをしたら…」の迷信の存在は、差しあたって鄭玄の時代にまでしか遡れないということになろう。
もとより、この迷信について、鄭玄の上記解釈を前提とする説明自体は、万葉集の和歌と絡める部分を含め、江戸時代から指摘されていたような話のようであり、その点に関する元増田の理解を間違いと断じるわけではない。
しかし、ソースをググれば、例えば「《箋》今俗人嚏云人道我、此古之遺語也」と一発で出てくるのに、「《箋》」でピンと来るような前提知識がないと、この点に不正確な部分を残したまま、トリビアとして広まってしまう虞もあろう。
しれっと21世紀でも生き残っているが、もともとは『詩経』に出典がある。 今俗人嚏云人道我、此古之遺語也。 嚏がくしゃみ。今俗諺に、ある人がくしゃみをしたら、「誰かが自分...
https://anond.hatelabo.jp/20170731142310 詩経が載せる詩句は、以下のとおりであったとされる(邶風第五《終風》第三章)。しかし、数百年も経てば、その意味は分からなくなってしまう。 終...
https://anond.hatelabo.jp/20170801020729 だったら「ミミズにおしっこかけるとチンコ腫れる」っていうののほうが、きっと詩経とかよりずっと前、ことによると人類が言葉を話せるようになったす...
マンガやアニメで便利に使われてるけど リアルでは使わないなあ
水素水飲めよ