2017-02-01

雪国セックスはい

冬の雪国セックスはいい。

裸の妻を抱きしめると、肌が少し乾いてさらさらしていて、それがとても好き。

身体を思う存分こすりつけあって、長い時間をすごす。

寝室はきちんと暖められている。

勘違いしていたころに買った、だるまストーブの上でヤカンが静かに煮えたぎり、空気しっとりと重くしている。

しかしベッドの中は寒い

僕も妻も相手の体温を、一欠片も逃さないために、身体を複雑に絡めたまましばらく動けない。

身体があたたまって、こわばりが解けていく感覚も好き。

布団乾燥機を使うべきなのだろうが、僕も妻もそうしない。

動けるようになってから、少しずつ、キスをしたり、おっぱいに吸い付いたりする。

外は、うんざりするような雪。

しんしんと、大粒の雪が積もっていくのが、なぜか実感として分かる。

暗くて、寒くて、面倒くさい。

その容赦の無さと、二人でいる空間の優しさが、見事なまでに対比する。

まりに多くの事柄が忘れられ、世界は、雪とセックスだけに占められて、完璧になる。

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