私は少し悪いところがあればすぐに医者にかかり、薬に頼ってしまうのだけど母はそれを良しとしない。
「病は気から」を根強く信じている。
私が生理痛で鎮痛剤を飲めば「そんなのに頼るとクセになる!」と怒鳴るし、インフルエンザにかかったら「気がたるんでるからかかるんだ!」と怒鳴る。
何事においても我慢しろ我慢しろと私を説き伏せようとする。
私はそんな時いつも言いたくなる。
「叔父さんは我慢しすぎて死んだんじゃん!」って。
母の弟はバブル全盛から一線で戦った企業戦士だった。
田舎出の兄弟の中では一番の出世頭で母の自慢の弟だった。
働き詰めで休む暇もなく、40代で脳梗塞で死んだ。
それでも母は私や兄に少しくらい体調悪いからって休むな働けと言い続ける。
他の過労死した人の家族がどんな人達だったかは私は知らない。
ただ私は叔父のようにはなりたくない。
だからほどほどにしか働かないし、病院にだってすぐ行くし薬も飲む。
母は好きなだけ働いてくれ。でも私を巻き込まないで欲しい。
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