2016-07-14

伝えることに関するジレンマ

一部の好奇心や、ずば抜けて知能の高い人間を除いては、ある事柄説明するのはすごく難しい。

限られた時間において、「正確さ」と「理解させること」はトレードオフ関係にあるからだ。

多くの人間は興味の無いことを知ろうとしない。

知ろうとしなければ、説明しても理解してもらえない。

いきなり物事を正確に網羅的に伝えようとすれば、例えトークスキルが高かったとしても拒絶されてしまう。

そこで、前提知識がまったく無い人間相手にする場合想像や実感しやすものに例えて、噛み砕いて説明をするのがセオリーだ。

これがより単純なモノであればあるほど、興味を持ってもらえるだろう。

しかし、単純なモノに例えるほど正確さに欠けてしまう。

似ているけど微妙ニュアンスだったり、定義曖昧になってしまいがちだ。

おまけに理解したという錯覚を与えてしまうほど、間違ってその知識を使うことで思わぬ被害者が発生してしまうこともある。

このことが、伝える側の人間としてはもどかしい

マジョリティを責めているわけではなく、人間機械としての欠陥をただただ残念に思うのだ。

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