自分は、割と他人からみるとパラノイア的なタイプに見えているのだろうなと言うのは分かっているのだけど普通人っぽく振る舞うことができずにずっと悩んでいた。どうしても言動がおかしくなるのだ。
私の現実というものがパラノイア的空間であり、これまでの人生も、およそ普通の人の人生というものを歩めていない。大きくレールを踏み外した非現実な人生を歩んできた。今さら、どこをどう直したところで、普通の人生は生きられないと思っていた。
しかし、つい先ほど、ふっと、もう一人の自分が、パラノイアな自分を見ている感覚になった。もう一人の自分は冷静な常識人だった。生まれてはじめて感じた普通人の感覚と目線。世間一般の人間が私を見る目線をようやく理解出来た気がする。
そして、その目線を体得したとしても、だからといって、パラノイアな私をどうすることもできない。これまでの私は間違っているのか?間違っていないのか?それすら分からない。ただ一つ言えることは、パラノイアな私は、
強烈な闇を抱え、同時に強烈な願いを持っているということが分かった。強烈な願いというものが偏執的な強迫観念を盲目的に抱かせているようだ。