2016-01-22

ピアノの音、カレのー臭い豆腐屋の音色

帰宅途中の井の頭線踏切を渡る途中で気づいてしまった。

帰りにスーパーで何かを買ってきてくれと頼まれていたのだった。

電話して聞きたいのだが、それが出来ない事情がある。なぜなら買い物で頼まれものを忘れるのは今回がはじめてではないのだ。

まだ恋愛時代だった頃は、「そういう所も好き」といってくれていた彼女も、今では忙しい、妻であり、母であり、そして頼もしい戦友である

彼女の手をこれ以上煩わせたくないのだ。

はて、なんだったろうか。

スーパー記憶だともうすぐ閉店であったと思う。今買わなければ、もうチャンスはないだろう。


電話するか。思い切って。


でも彼女男性として、信頼できるパートナーではないことを意味して発するその嘆息をもう二度と聞きたくないのだ。


どうしたらいいのだ。


小さい頃は良かった。帰宅途中にはピアノのレッスンの音が聞こえ、近所の家からカレー臭いが漂い、そして豆腐屋は笛を奏でる。

からの落胆が、自分男性として不具なのであると、そう烙印を突きつけていると思えてならない。

  • お前は女か。男ならシステム的に解決しろ。LINEか何かでやりとりすれば参照できる記録が残るだろうが。google calendarなりクラウドサービスで情報を共有してもよい。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん