人んちのお母さんの手料理はなんとなく食べたくないという父。その話をしたら、そういう人が周りにもちらほらいることが分かった。男が多い。
もしかして男は原始的な縄張り意識の残りかすみたいなものを持っているんだろうか。
猿人やら旧人やらがどんな生活をしていたか詳しくは知らないけども、縄張りで分けられたグループが違えば、食べるものも調理法も少しずつ違ったのではないか。
だとしたら他のグループの食事を食べる事は、そのグループに吸収されてしまったことになるようで、縄張り意識の強いオスは屈辱を感じるのではないか。だったら嫌でもおかしくない。
女はややこしい名の海外の食べ物にもすぐに順応して美味しく食べているのが多いけれども、男はすぐに「ナポリタンないの」みたいなのが結構多い。
祖父とうどん屋に行ったら祖父は絶対にカレーうどんと決まっていた。
でも外食自体は許せるようだ。外食は、どこのグループかもわからない食事だから、別に危機は感じないんだろうか。でもそんな曖昧なもの食べていいのか?
それとも生まれ育った縄張りの中に外食の習慣があればもう、「外食」という飛び地的な縄張りとして認定されているのか。
謎が多い。