家族全員が家にこもり、雨戸を全て閉める。
家族達は居間に集まり、互いの不安、恐怖を共有している。
テレビは生々しい映像によって、台風という自分たちには制御不能なものが、
自分たちの住む世界を今荒らしている、更に荒らそうとしていることを伝える。
巨大な脅威がやってくることが確かな状況で、危機が過ぎ去ることを祈る。
恐怖を感じている一方で、「非日常」に置かれていることにある種の楽しさ、新鮮さも感じている。
戦争ってほとんどの人にとって、太古の恐竜の存在と同じくらい単なる概念、
五感とは全くかけ離れたものだろう。
けど、戦時中の人達の気持ちだけは意外に容易に理解できるのかもしれない。
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