世の中の人間は言う!
「生きていれば必ず良いことがあるよ」
だが俺たちは思う!
「生きていれば悪いことだってたくさんあるよ!」
その時奴らは言葉に詰まる!
何故か!
それは奴らの人生において幸福と不幸を足した後の振れ幅がマイナスに傾き続けた経験が圧倒的に不足しているから!
幸福の最大値を100として不幸の最大値を-100とする。
幸福の平均が20しか無いときに不幸の平均が-50で襲ってきたら合計値の平均値は-30だ!
だいたいいつも不幸になりっぱなしだ!
たまに逆転しても1日や1週間での累積幸福度はマイナスに傾きっぱなしだろう。
そうしているうちに希望を失ったり脳の調子が悪くなり不幸を感じる度合いは増える
「生きていれば良い事もあるよ」
なんて気軽に言えるのだ!
生きていれば良い事があるだけじゃねーよ!
だが少し工夫すれば言い方は正しくなる。
不幸の渦から何のかんので抜け出してきた俺はその言葉を知っている。
「生きていれば幸福な気持ちが不幸な気持ちを上回っている状態が長く続く時期がやってくるかも知れないよ」
だ!
わずかな違いに思えるだろう
実際わずかな違いなんだと思う。
だけど、ここには今までになかった「幸福と不幸の釣り合い」という概念が導入されている。
そう、「幸福がちょっとやそっとあっても不幸に打ち消されて結果マイナスになる時期もあるだろう」という視点が追加されたのだ。
幸福さえありゃハッピーだろという短絡的で苦労知らずな言葉ではなくなっているのだ。
そのわずかな違いが無神経で無関心で何も分かってねーのに知ったかぶってる苦労知らずのちんぷんかんぷんな説教からはるかにマシになってるはずだ!
きっとそうだろう。
俺自身もきっと躁だろう。