2015-09-04

コンビニパンツを買った

某日私はウンコを漏らした。パンツは損傷甚大で止むなく破棄。不幸にもこの後集団の更衣室で着替えなければならない。止むなくいつものコンビニパンツを買う事にした。

レジ店長一人しかいない早朝のコンビニは実に閑散としている。クソッタレ飲み物コーナーを物色しつつ、時機を見定める。「こんな早朝にパンツなんて買ったら笑われるんじゃないか」とか思って踏ん切りが付かない。他に客が来る様子もなく、時間もないので覚悟を決めるしかない、と人生で6番目位に大きな決意をした。

トランクスをむんずと掴み、レジへ進む。パンツをぉぉぉおいた!さあ笑え!笑うなら笑えよ!爆笑でも失笑でもしてみろや!!!


予想に反して店長は眉一つ動かさず、淡々と業務を進めた。いつもは「少しは愛想良くしろよ」などと思っていた店長の応対がこんなに有り難く思える瞬間は無かった。これがチャラチャラしたバイトであれば含み笑いの一つされたかもしれない。私は内心馬鹿にしていた自分を恥じた。店長は間違いなくそ接客において、私のプライドを守った。内心どう思っているかは分からないけれども、店長のお陰で私は少しだけ他人を信頼出来るようになったし、今でも時々思い出しては世の中もそんなに悪い物じゃないかもなと思ったりするのだ。

その後、店長は平社員に降格した。

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