日常で障害者差別や外国人差別の言葉を聞くことはそうそうないけれど、同性愛差別の言葉は頻繁に耳にする。その多くはとても“カジュアル”なもので、たぶん言っている本人たちも差別の認識はないのかもしれない。メディアでも、同性愛に限っては差別がやはりカジュアルに消費されている。
諸説あるが、全人口に対する同性愛者・両性愛者の割合は5%程度と言われている。1クラスに1人か2人はいる計算だ。比較するものでもないかもしれないが、これは障害者(身体・知的・精神)の割合に近い。つまり、これを読んでいる貴方の友人や知人にも、同性愛者や両性愛者がいておかしくないのである。ただ、カミングアウトしていないだけで。
もう一度、差別的な言葉を吐いていないか、思い返して欲しい。そして、その言葉が知らず知らずのうちに、友人や知人を傷つけているかもしれないということを、ぜひ心に留めておいて欲しい。