最近本を読むのが遅くなった。
勉強だの就活だのいって、学習書の斜め読みばかりしていたせいだろう。
まともに本を読もうとすると今までの7割程度のスピードで読むのが精一杯だ。
読むスピードが7割ということは、単位時間あたりの所得情報量も7割、つまりは脳に与えられる刺激も7割にまで減少するという事だ。
そのせいで本が楽しめなくなった。
単位時間あたりの刺激量というのはエンターテイメントにおいて非常に重要な指標だ。
STGゲームにおいて敵を撃ち落とした時のSEが重要なのは何故か、アクション映画の出来が火薬の量で決まるとすら言われてるのは何故か
それは全て、消費者に与える刺激の量と質こそが娯楽の要だからである。
俺自身の読書スピードが落ちたことで、本が俺に与えてくれる刺激は半減した。
それはつまり、俺にとって本の娯楽としての魅力が無くなってきた事を意味している。
俺はこのまま活字から離れていくのだろうか。
これからは斜め読みだけで本と接していくのだろうか