2014-06-27

変人たちの受け皿

昔、大学一般教養講義で変な先生がいた。

この先生は、常に声が裏返っており、目は焦点があっていない。話も脈絡がない。

見るからに危ない人であり、正直、怖かった。


確か、科学史科学論という講義だったと思うが、面白そうなので取ったが意味不明な授業だった。

内容はほとんど覚えていないが、少なくとも科学に関することは何も言ってなかった。

野球の話や最終日だけ来たら単位はあげるとかそんな話ばかりだったと思う。

ということで授業にでたのは3、4回だった。


突然休講になったこともあった、というか先生が来なかった。

翌週、野球試合かなんかで授業どころではなかったことを明かしてくれた。


そして、最終日のテストの内容は、自分の死に方、この人は本当に大丈夫かと思った。

20個くらい黒板に死に方の候補を書き、それを選んで回答用紙に番号を書くだけ。

基本は80点で選んだ死に方によって加点される方式であった。切腹を選んだら90何点かで合格した。


当時ですら大学って変なところだと思ったが、今だったらこんな講義やったら問題になるんじゃないか?

この先生はクビになるかもしれない。

なんか、こういう変人たちの受け皿がどんどん無くなっていっている気がする…


こういう変人たちは、大学にいられなくなったらどうなるんだろうか。

まともな社会では相手にされないだろうし、引きこもりまたは犯罪者になる、それか自殺するくらいしか道はないんじゃなかろうか…


これらを減らすために政府は躍起になるが、まず変人たちの居場所を作ってやることが重要だと思った。

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