僕は、君のおばあちゃんが大好きだった。
デビュー間もない頃に好きになって、
…
力強く勝つ姿は、この目でしっかり見届けることができた。
つづく本番。君のおばあちゃんは、人気者になっていた。
大勢の人に応援されて、僕も一緒になって応援した。
大きな舞台、大観衆の中、最前列で見たのは、これが最初で最後だったと思う。
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時は流れて、
君のおばあちゃんにも、
息子ができて、きみの叔父さん達になるんだけど、
みんなすごく活躍した。
なかなかないことだけど
4人の息子が、4人とも活躍したんだ。
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でも、ある日、君のおばあちゃんは、
君のおばあちゃんが、
娘を残せずに、この世を去ってしまった。
そう思ったけど、君のお母さんが前の年に生まれていた。
残念なニュースの中でも、
血はまだ繋がってるって喜んだのを、
はっきりと覚えてる。
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そして、また時は流れて、
君のお母さんのデビューは叶わなかったけど、
君や、君のお兄さん、お姉さんを生んでくれた。
そして君は、
おばあちゃんと同じトレーナーに付いて、
昨日、同じ大舞台に登場した。
ハラハラさせてくれたけど、
おばあちゃん以上に人気で、強く、
しっかりと勝ってくれた。
…
その別名ハープスター。
こんな2頭を、時代を超えて、
かろうじて繋がった、
ベガはベガでもホクトベガ!!