今日はオヒガンなので、墓参りに行きお寺にもアイサツした。この場合のアイサツというのは、言語的コミュニケーションだけでなく金品の受け渡しを伴うものである。そのことに不快感を覚える人もいるだろうが、アイサツはとても重要。古事記にもそう書いてある。アイサツを行わないことはスゴイシツレイに当たり、ムラハチにされても文句は言えない。
というわけでおれはお寺の受付に法要会の案内状と幾許かの現金の入った封筒を渡し、返礼として「粗品」と書かれたA4ほどの大きさのビニール袋を受け取った。
その中身は、いつもなら、ブディズム関連の小さなパンフレットと数片のヒガシ・ウエファーに決まっている。ところが今回は、それに加えて銀色の防災アルミシートが入っていた。敷いたりかぶったりして使うやつ。それなりの保温性があるのだろうが、その分厚みもあり、かさばる。
これはもしかして、災害時に防災シートをかぶって念仏を唱えれば極楽に行けるという意味であろうか。なんだかブラックで、実にマッポーの世の壊滅的アトモスフィアを表す1エピソードオーであることだなあ。