2013-08-22

希死念慮

数年前、私は遺書を書いた。

不思議なことに明確な理由はなかった。ただ、死にたかったのだ。

(遺書を書くに至らせた原因は色々あったが、説明しきれない上に特定が怖いので割愛)

遺書を書き終えた私は、玄関先にそれを置いて裸足のまま外へ出た。

マンション最上からぼんやりと外を眺めていた。

ここから落ちたら確実に死ぬだろうな、と思いながらも壁から身を投げれないでいた。

数分後、遠くから母親の狂ったような叫び声が聞こえてきた。

それから後のことはよく覚えていないが、涙でグシャグシャになった母親の顔、これだけは忘れられない。

私がこうなったのはお前のせいでもあるんだ、という気持ちもかき消され、ただただ申し訳ない気持ちで一杯だった。

これが、私の短い人生の中で一番苦い記憶自殺未遂(の未遂、くらいのレベルだが)の話。

今、私はそれなりに楽しく生きている。

優しい友人たちに囲まれ、可愛い後輩もでき、人生初の彼氏までできた。

今までが嘘だったかのように、幸せです。

自殺を肯定する気も否定する気もない。それは一人一人の状況、価値観で変わっていくものだろうから

でも、少なくとも私は、あの時死ななくてよかったと思っている。

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