ふと思い出したことがあるから、書き留める。
いじめられている人間について、勇気をもって反撃することも大切だ、云々。そういう意見もある。
たしかにやられっぱなしでいいわけがない。上手くすればいじめが止むこともあるだろう。
だがしかし上手くいくとは限らない。
個人的な経験として、小学生のころおかしなクラスメイトがいて、暴力振るわれていた。
彼は自分より強い人間以外には等しく暴力的で、私の経験というのは本当の意味でのいじめではない。
ここは承知してほしい。
あるとき私は彼に奇襲をしかけた。何かトリガーがあってそうさせたのだと思う。
必勝の信念をもって、顔か足元か覚えていないが、先制攻撃をはかったことは間違いない。
それで、返り討ちにあった。
相手のほうが強かった。けんかというものに私は全く慣れていなかった。
壁かどこかに投げ飛ばされて(蹴り飛ばされた?)、呼吸が苦しいなあという感覚があった。
結末は記憶が定かではない。
とにかく、反抗がうまくいくとは限らない。
だから無闇にテレビや新聞がそれを勧めるのはいかがなものかと思う。
(なんでも朝日新聞がいじめについてコラムを載せているらしい。伝聞)
拳で語るというのは、慣れていないとかなり痛い。
2度とやるまいという誓いを私は守っている。