母親になって痛感している事がある。
母親が我が子の長所として「優しい」と言うのは、本当に意味がない。
私の子供は今6か月だ、本当に優しくて可愛くていい子だと思う。
冷静に考えたら6か月の赤子が何か優しい事が出来るわけがない、手加減なく引っかき殴り蹴り暴力の限りを振るってくる「痛い!」と言えば面白がって笑う、しかしそう解っているのに、私は心の底から「優しい子」だと信じ切っている。
今日は2回しか夜泣きをしなかったからよく眠れたよー本当に親孝行で優しいいい子だなぁとか、心底思いこんでしまう。
多分母親には何か子供が優しい子だと思いこまされるような脳内麻薬が出ているのだ。
頭は「赤子だぜ優しいもへったくれもないぜ冷静になろうぜ」と突っ込みを入れるが、心が「優しい子」と主張し、子供の存在の優しさに幸せになるのが母親だ。
子供はそこに存在して酷い事をしないだけで、母親から心の底からの「優しい」って称賛を得られるものなのだ。
今からこれでは、お花を摘んでくる、動物をなでる、誕生日プレゼントをくれるなど、何か優しい事をやり始める年齢になったら、優しいって思い込みは完全になるだろう。