相手は以前よく(というかしょっちゅう)行っていた居酒屋の店長だった。その店の閉店後、別のチェーン店の店長をやっていて、私もちょくちょく行っていたのだけれど、最近あまり行っていなかったのでイベントか何かのお誘いなのかと思ったら、違った。
総額は、会社に言わせると600万円程度、本人の意識では400万円程度らしい。それにしたってこの人がこの店の店長やってたのなんてせいぜい3年くらいのはずで、毎月毎月10万以上ちょろまかすというのはちょっとひどすぎる。電話でちょっと話して、「結局金を貸してほしいということか」と聞いたらそうだと言うのだけれど、さすがにこれは無理だ。お断りした。
被害者であるところのチェーン店の会社は、今のところ刑事告訴をするつもりはないらしい。それにしたって返済しなけりゃ訴えられるかもしれないし、悪いことをしたのだから刑務所入るのは仕方がないにしてもそれで返済しなくてよくなるわけでもない。当人の経歴を考えると、そう簡単に返せる額とも思えない。
それなりによく知っている人の人生が、今まさに、「詰み」に近い状態になろうとしているわけなのですが。
だからといってこの事情で、ぽんとお金を出して助ける気にもなれず(実のところ出して出せない額ではないのですが)。傍観するしかないのかなあ、と思うと、いろいろもやもやしています。
ちょっとぐぐって調べたところによると、この程度の額なら、返済の目処が立っていてそれが被害者にも認められていれば、告訴されても実刑はつかないことが多いようです。でも、刑務所入れば借金がチャラになるならともかく、実際はそうでないので、どう転んでも救いがないよなあ。
なんというか、刑期を勤め上げても借金が減らない、被害者側にもメリットがない、と考えると、カイジの地下施設よりも救いがないよなあ、と。
まあ、金出してやっても腐った人間性が直るわけじゃねーからなぁ。 彼は痛い目あって生まれ変わった方がいいと思う。