2011-07-04

くるり

曲に共感するっていうことが、中2も大学生も過ぎた20代後半から、わかるようになってきた。

「この歌詞に感動しちゃいました」

なんて若い子がわかったかのように言ってたけど、

アレは本当にわかってたんだな。

何となく共感ではなく、理由のある共感

過去に体験したこととの重ね合わせ。

そう考えると、自分はそんなに多くを経験してこなかったのかな。


中二的突発衝動というイメージに代表されてたくるりも、学生までは、そんな感覚がなかった。

高校の頃に初めて聴いた「ばらの花」

この時は、そんなに共感しなかったというか、別にそれを聴いて好きにもならず。

大学の頃に聴いた「ロックンロール

それから急に傾倒するようになった。

といっても、耳障りがいいだけというか、歌詞はさっぱりわからなかった。

最近は、イタイほどわかる。


ジンジャエールは想い出の中の味に勝るものはないし、

この不安定な状況から、一刻も早く安心を買いたいし、

前に進む意思はあるのに雨が邪魔するし、

さよならをするには忘れないといけないし、

自分にはまるぴったりの鍵を探さないといけないけど、ここにしかないし、

地上に一度出たら戻れないし。


NIKKI以降は共感する歌詞がある曲がないけど、

これから生きていけば、いつかまた、彼が思ったことを思うのかな。

それとも、たまたま割と長く寄り添っていたけど、

緩やかに離れていっているのかも。


いつまでもいつまでも、寄り添う線なんて、ないよね。



まあ、理由は無くても惹かれるべくして惹かれたのだな。

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