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2014-10-30

http://anond.hatelabo.jp/20141029180251

結婚するとみんな不幸になる」という人が結構いるが、統計的分析によるとこういう結果が示されている。

生活満足感に対する婚姻上の地位の影響は収入職業学歴といった調査対象者の個人属性の影響を除いてみてもみいだすことができることがわかっており、やはり2010年においても1985年ときにそうであったように配偶者いるかいないかはそのひとの生活に対する満足に何らかの影響を与えているといえる。

(出典)数土直紀(2013)『信頼にいたらない世界』(勁草書房)p.73

ここでいう影響とは、もちろん「良い影響」のこと。収入職業学歴の影響を除いたとしても、結婚している人はそうでない人よりも生活に対する満足度は高い。

2010年代になると今度は「結婚しないで未婚のままでいる」ことが階層帰属意識をも下げてしまうようになった…。つまり1980年代の頃と異なり、未婚状態は生活に対する満足感を下げるだけではなく、そのひとの(階層アイデンティティをも傷つけるようになってしまったのである

(出典)前掲書、p.74

まり結婚していない人は、している人と収入が同じであっても自分階層を低く見る傾向にあるということ。結婚していないと必要以上に自分負け組だと感じてしまうとも言える。

ついでに言うと、ネット上では結婚の「満足」よりも「不満」が語られることが多い。満足感よりも不満のほうが吐き出したいという気持ちが強くなるから。あと、結婚している人は自分結婚生活をあえて自虐的に語ることも多いんじゃないかな(自分はそうだ)。そのほうが自慢をしていると思われにくいし、話も盛り上がりやすい。それを真に受けて「結婚すると不幸になる」とか考えていると、結婚に対する認知が歪む。

事実婚に対する社会的承認もっと高めるべきとも思うが、言われるほど結婚は悪いものではないと言いたい。

 
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