2ヶ月前、夏季休暇に地元の京都に帰った際、たまたま会った高校の後輩だった子と関係を持った。
妻のことは愛しているし、後ろめたさもあった。
だからこそ、絶対にバレないように、すべての決済を現金で行なっていた。髪の毛や匂いにも気を使い、とにかく証拠を残してこなかったつもりだった。
仕事柄休日に出張することも多く、不自然ではないと思っていた。
しかし、京都で会うたびに良いお店やデート先を探していたからか、Instagramの広告やおすすめの投稿にやけに京都のカフェやホテルなんかが表示されるようになってしまっていたようだ。
広告なんて普段目に入ってもすぐに飛ばしていたため、妻に見られてはいけないものだとは全く思っておらず、警戒をしていなかった。
Instagramに証拠となるようなものを何も残していないという自信があったから、むしろ安心感を与えたく、私の画面が見えるように操作してすらいたように思う。
妻に「最近京都とか行った?」と問われた時も2秒前まで画面に表示されていた広告を念頭に置くことすらできていなかった。
だから、動揺を隠しつつ「もう何年も行ってないね」と返してしまった。
「じゃあ何でさっきから表示されてる広告は京都ばっかりなんだろうね」という妻からの問いが意外すぎて面食らってしまい、何も答えることができなかった。
それ以上は無理だと観念し、洗いざらい吐き出した。
その子ともう関係を持つことはないだろうが、一度裏切ってしまった以上、もう今までのようにお互いを善意に基づいて信頼することはできないだろうと言われた。
2度としないと誓ったし、実際もうこんなことはしないつもりだが、一度亀裂が入った2人の関係はどれだけ頑張っても元に戻らないのだなと思うと苦しい。
インスタの広告というネタだけで創作するのは難しいので、もう一捻りほしい