2023-02-27

落とし物を運んだ

今日、駅のホーム電車が来るまでベンチで待とうとしていたら、隅にトートバッグが落ちているのに気付いた

ホームには自分しかいなくて、持ち主はいないようだったので、改札までもっていくことにした

そうしたら、改札には「7時から12時」の文字があり、駅員さんはその時間しかいないらしい

「御用の方はこちら」と描かれたモニタ付きのインターフォンがあったので、押すとオペレーターおっさんが出てきた

拾った場所を聞かれ、中身は靴と上履きっぽいサンダルだった旨を話すと、「ここで降りる予定ですか?」と聞かれ、「いや、今から電車に乗ろうと思っていました」と答えた

そうするとどこまで行くか聞かれて、「〇〇駅ですね」と教えると、「もしよろしければその駅の改札まで届けてくれませんか」とのことだった

その他のオプションはあるのか聞く勇気はなく、仕方なしに知らんトートバッグを抱えて、電車に乗った

電車読書するつもりだったが、そんな気持ちにはなれなかった

そもそも知らん人のものを持ち歩くのは落ち着かない気持ちになる

それに、なぜおっさん呪術回戦のトートバッグを抱えなければならないのだろう

上履きっぽいサンダルには男の子名前が書かれており、駅そば高校男子高校生の荷物じゃないかと思われる

それなのに、15駅も離れた駅の改札に運ぶのは善い行いと言えるのだろうか

私が運んでいる間に失くしたと思った男子高校生が駅に取りに戻ったりしないだろうか

しかし、落し物は結局は遺失物置き場に集積されるだろうし、彼が駅に問い合わせた場合基本的には遺失物置き場へ行くよう案内されるだろう

この行為自己満足の類ではないか悶々としながら、電車の中の時間を過ごした

彼が通っているかもしれない高校電話して、もしこの名の生徒がいらっしゃったらみたいなことを言づけようかとも思ったが、結局それは彼が駅に問い合わせた場合の結果と何も変わらないのでやめた

目的地の駅で降り、改札で駅員に事情と拾った場所を話し、呪術回戦のトートバッグを渡した

仕方がないが元の駅でオペレーターおっさんと話した内容は共有されているわけではなかったらしく、若干怪訝な顔をされた

いいことをしたのかどうかは正直判断がつかんが、システム間の橋渡しをさせられた気になった

  • 乗客に頼むことじゃないよね。落とし物拾うだけで十分なのに、その善意に甘えてる気がする

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