「残業の申請時間と、実際の時間があってない。これはつつかれたら会社が訴えられますよ」
とのことだ。
まあそれはいい。
出勤時間と退社時間を入力するソフトが配られ、みんなが淡々とそれを入力して2週間が経った。
また聞きのまた聞きらしくウチの上司はたどたどしく内容を説明してくれたが、要約すると
「出勤時間と退社時間の欄だけじゃなく、フレックスなどにおける本来の退社時間も入力して欲しい。そこと退社時間の差分で残業時間は計算する。このままだと朝早く来た時間が残業時間として計上されてしまう」
らしい。
なるほど。
とんでもないことをいいやがる。
残業時間の実態調査として入ってきたコンサルが堂々と「早出は残業じゃない」と抜かしやがった。
そしてその話を我社のコンプラ部署はなるほどなるほどと頷いていたらしい。
だが待って欲しい。
毎朝コーヒーと机拭きとコピー用紙の補充をやらされている新人君は上司から「これは新人の仕事だ。君が朝1時間早く来てまとめてこれをやることでみんながバラバラにやるより効率的なんだ」と伝えられていたはずだ。
俺だって上司から「夜遅くに取引先からメールが来ていることがある。そしてそれは次の日の午前中に急いで回答する必要があったりする。だから朝は出社時間よりも1時間ほど早く来て欲しい」と伝えられているが、これはまさに業務命令というやつじゃないのか?
おいおいおい。
残業代はちょこちょこチョロマカサれてるけど時給換算で割ったら同期の派遣よりは金を貰っているっぽいから我慢してきたが、まさかコンプラ対策進める中でここまで堂々と「お前らが朝早く来てやってるソレな。仕事じゃねーから。お前らが勝手にやってるだけ。金なんてやらねーよバーカバーカ」と言われちゃあ俺も労働意欲ってもんが無くなっちまうぜ?
さすがは俺が求人広告を見て「これだけトンチンカンで間抜けなことを書いてる連中なら俺みたいなアホでも取ってくれるだろ」と目をつけただけのことはある。
まー実際のところ、こういう会社が多いんでないの。まずは勤務実態を正しく反映しましょう。反映された残業時間が多すぎる場合は、正社員の仕事中から外出し可能なものを見極めて...