2020-10-03

GOTOキャンペーン経済的成功から見えた失われた30年の失策

前提:コロナ対策は切り分けて、経済的成果のみから記載しています

 

GOTO対象事業者利用者インタビューを見ていると、「せっかく今だけ割引されるのだから、高いプランにする」というケースが多いらしい。

その結果、利用者数は減ったが、売上や利益は維持できた(場合によっては、少人数の従業員対応できたので経常利益は増えた)という話もある。

 

この結果が正しければ、平成30年間において適切なインフレが進み、賃金物価が上がっていれば…と思わざるを得ない。

双方が適切に上がることが予想できれば、人は自分資産が目減りしてしまうことを恐れ、適切に付加価値のついた高い商品を購入するだろう。

そうすると、少ない人数でも売上/利益を出すことができるようになり、余剰人材は他の産業従事することができる。

 

実際に起こったのは逆である

 

デフレが進むことで人々は資産を退蔵し、企業は人手のかかる薄利多売に舵を切り、非正規雇用費用圧縮する。

他の先進国に比べると失業率は低いものの、それは低付加価値産業労働資本を大量投入することで維持できていることに過ぎず、その結果、賃金の上昇も停止する。

そうこうしているうちに高齢化が進み社会保険料が増大したことで、ますます実質賃金は下がり、デフレが好まれるようになってくる。

 

増田でも色んな人がデフレの悪を記しているが、まさかGOTOからそれを感じ取ることができるとは思わなかった。

GOTOだと特定産業への優遇という点はあるが、逆消費税や逆軽減税率など、庶民から資産家までお金を使うことを呼び掛ける施策は無いものか。

しかし、はてブではGOTO資産優遇批判されていたが、金を使って批判されるなら誰も使わなくなるんじゃないか、とも思う。

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