ハードルだいぶ高かったけど、よくできてたわ
結構ライトなタッチと言うか、笑いのシーンが多かったのが印象的
全体の2/3はそういう軽いシーン
別に今更そういう雰囲気のアニメが登場してもウケないと思うんだけど、それを戦時下でやると意味合いがかなり変わるよね
構成としてはパニック映画で、しかもパニック映画の中でも冷笑的
今更第二次世界大戦をネタにするには丁度いい感じがする、「風立ちぬ」の後だから丁度いい感じ(風立ちぬ見てないけど)
あれは焦点が悲運な兄妹だったからな
セカイ系に近かったよね
普通のパニック映画だと、ミクロ(家族話)とマクロ(戦況)の話を交互にやるのが一般的だと思うけど
第二次世界大戦は日本人にとって今更すぎるからマクロ、つまり戦況の説明がバッサリカットされている
これによってだいぶミクロに焦点を当てられたと思う、パニック映画のミクロの話を2時間やった感じ
でも日本人は何日に何が起こるか分かってるから、平和な日常をやればやるほど落差に恐怖する
エンターテイメントとして非常に巧妙
戦争映画は散々作られただろうけど、ついにここまで来てしまったかという感じもする
これ以上擦られたら、もう辿り着く先はヒトラーいじり映画みたいなのしか残らないし、日本における第二次世界大戦ネタはもう終わりなんだなーと思わせる内容だった
それでいいのかもね
別物になるよ