2020-08-21

ここ2・3日で、自分ちょっとした師匠的な人のブログを読み返していた。

その人はものすごい演奏家で。一方、愛煙はハイライト晩酌を欠かしたことのないほどの日本酒好き(お気に入り十四代)、ショートスリーパー

そして大の病院嫌い。入院してもすぐに脱出してしまうというエピソードも聞いたことがあった。無敵な人だと思っていた。

 

2014年のある日、緊急入院した。診断は大腸がんしかも後の話から肝臓にも転移していたという。ステージとしては深刻を超えている。

最悪な部分は手術で摘出。だが、その後の治療方針について抗癌剤治療拒否免疫を高める方向で対抗しようとした。

これは抗癌剤治療でまともに演奏ができなくなった知人を見ていて、決意したものだという。

 

そこからウォーキング日課にして、タバコを絶ち、酒量もわずかなものに。

緊急入院以降、ときどき痛みに耐えるときもあったようだが、少しずつ日常を取り戻しつつあった。

とても強い人だと思った。

 

しかし、癌が判明してから9ヶ月後。急転直下

みるみる体が動かなくなっていき、あんなに好きだった楽器に触れる時間がどんどん奪われ、

何かがちょっと良くなればいいんだけどな、という言葉最後記載だった。

 

癌の本当の怖さを知った。まるでマンガのような強そうに見える人がいても、そんなふうに人間存在できないことを知らしめられた。

時間や才能によって構築されたものも、そのほとんどは容赦なく消え去ってしまうことも。

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