2020-08-09

普通であろうとした僕と普通にならなかった作家の話

好きな作家がいる。彼はどうも「普通」に対して何か思うところがあるらしく、その作家作品には普通になれない人々が多々出てくる。

ここでいう普通ではないというのは猟奇殺人者とかセックス依存症とかそういうのじゃなくて、普通の両親の元に生まれ普通に進学して働いて~っていうレベルの話だ。

作品に出てくるのは、ただただ働かない人、夢を追いかけ続ける人、家から出ることがほぼできない引きこもりとかがいた。

僕の人生もなんか微妙普通じゃなかった。幼いころ父をなくして片親育ちだし。でも親は新しい人を見つけてその人の子供まで作った。でも結婚はしてない。

そのうえ僕も気にしなきゃ表面化しないレベル精神障碍者だった。これが原因で大学では3留することにはなった。

ちなみに作家と僕の年は近かったりする。そんなことはどうでもいいか

僕は普通になろうとしてた。普通大学を出て普通にそれなりの会社就職してサラリーマンになって~な人生を歩もうとしてた。

でも普通じゃなかった僕にはどうもそれがうまくいかなかった。

僕が不通になろうとして、大学に進学して、普通になれなくて、留年したとき作家作品にであった。

普通になろうとしなかった作家が書く普通じゃない人々の日々は当時の僕にはなんというか元気をくれたと思う。

その作家が書く普通じゃない人々はなんというか少しだけリアルだったと思う。そういうありかたもアリなんだろうかと思わせてくれた。

まぁでも結局のとこ、僕はその作品出会ってから3留してなんとかして大学卒業し、それなりの大きさの会社就職して、今もまぁそれなりに働いてる。

完全に普通になれたかというとそうではないけどまぁ普通に食えてて倒産危機とか全然考えなくて済むサラリーマンにはなった。

作家は今も作品を書いている。普通になれない、ならない人たちを書いている。そして僕はその作品を楽しく見ている。

落ちもないしままりもないけど、普通とか関係なく前に進めてる。それでいいのだと思う。

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