※ 元増田の人ではなく、文章を提案した人です。元増田さんの作品とは関係ありません。
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轟音とともに、目の前が真っ暗になった。思わず足が止まる。見ると、ゆうに三メートルはあろうかという石の壁が、私の行く手をふさいでいた。一本道、まさに袋小路だった。
荒くなった息を必死に殺しながら、壁を背にする。大通りから差し込む光が、いつ奴の体で遮られるともしれない。両側の建物には窓はなく、身を隠せそうな場所といえば、右側の建物に設置されている、エアコンの室外機のみ。
どうする———。路地の幅は約一・五メートル。足をかけるような突起はないが、両足を広げて突っ張り、石の壁に手をついて登っていけば、あるいは……。
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「こちら石原。容疑者は奄美大路をまっすぐ北に逃走中。仲間は見られず、武器も所持していないと思われる。追って連絡する。」
突然のことだったため、足による追跡となったが、容疑者は見た所十代の少女。女性ものの小さなハンドバッグ以外に持ち物はなく、サンダルを履いた足での逃走。確保は容易。
C-1地区警戒本部から名瀬神社に向かう大通りを直進していた容疑者は、その中程にあるベトナム料理店と学習塾の間の路地に姿を消した。
ポケットから本部より支給のスマートフォンを取り出し、C-1地区の地図を呼び出す。ビンゴ。うろ覚えで自信はなかったが、あの路地には、かつての大戦の際、市街戦の準備として設置された可動式のバリケードがある。地図上のバリケードのアイコンをタップ、『起動』。
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迷ってはいられなかった。サンダルを脱いで、バッグにしまった。これを捨てて行くわけにはいかない。デニムのショートスカートで両脚を広げることになったが、気にしてはいられない。どうせ、捕まったら恥も外聞も無いのだ。
冷たい石に両手をついて、塗装された壁面を両足で必死につかんだ。右足を少し持ち上げる。腰を持ち上げる。次に左足。指先が壁のてっぺんに届くまで、あと一メートルと20センチほどあるように思われた。逃げてきた距離の短さを考えれば、間に合うようには思えなかったが、他に方法も思いつかなかった。
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逃げ道は塞いだはずだが、万が一があってはいけない。五十メートル先の路地に足を急がせた。手錠を取り出し、ベトナム料理店を左に見て、暗い路地に駆け込む。
気配がない。まさか、逃げられたか。スマートフォンのサーチライトを起動して、路地の中をくまなく照らす。バリケードは正しく起動しており、窓のない壁に阻まれた路地。逃げ道はないはず。隠れているとすれば、室外機の後ろか。嫌な予感を覚えながら、ゆっくりと路地の奥へと進み、室外機を確認する。平成46年式、コクミン社製。奄美大路からみてその反対側を照らすと、容疑者が持っていたものと思われる、桃色のハンドバッグが落ちていた。
逃げられた。でも、どうやって。
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この壁さえなければ———。必死に体を持ち上げようとする両足と、上半身を支える両腕は、疲れと恐怖で力が抜けてしまいそうだった。
この路地に逃げ込んだのは、ここが教会への抜け道になっているからだ。教会に逃げ込んでしまえば、奴らも好きに捕まえることはできない。まさかこんな壁が設置されているとは、思いもよらなかった。
その時、上半身を支えていた腕が、下方向にずらされた。
え?
私の身体は大きくバランスを崩し、上半身は壁とともに地面に落ちて行った。壁が引っ込んだのだ。
痛い。肘を地面に打ち付け、足も挫いたようだ。じんじんする。
次の瞬間、再びあの轟音が聞こえたかと思うと、壁が持ち上がり始めた。
何が起きたかはわからない。でも、何をすべきかは明らかだった。
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小説書いてるんだが、煮詰まった。 細い裏路地に石が降ってきて壁ができるイメージ。 理想を言えば、レンガの壁が降って来てピッタリおさまる感じ。 誰か、これを言葉で表現して...
「イメージ」「感じ」ということは、そういう場面を描きたいんじゃなくて、そういう場面を想像した時に受ける「感じ」を読み取って欲しいのか。 全然わからない。 まあ、細い裏路地...
ごめん、そういう場面を描きたいってこと。 例えば、「裏路地に向かうとズドンという音と共に目の前が暗くなった。驚いて止まると、レンガの壁で道をふさがれてしまった。逃げ場は...
轟音とともに、目の前が真っ暗になった。思わず足が止まる。見ると、ゆうに3メートルはあろうかという巨大な石の壁が、私の行く手を塞いでいた。一本道、まさに袋小路だった。
anond:20180808170303 ※ 元増田の人ではなく、文章を提案した人です。元増田さんの作品とは関係ありません。 *** 轟音とともに、目の前が真っ暗になった。思わず足が止まる。みると...
いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ いますぐけせ
なに? 怖
おおおお、カッコイイ!!! ありがとう!! そっか。サイズを表せば良いのか… レンガの壁って言っても微妙だとは思っていたんだ。 ありがとう!
よかった。 すでにどこかで公開してるならトラバしてくれれば見るよ
今まだ書き途中だから、いいところまで進んだら載せる!ありがとう!
それ、前後がどんな内容なのかわからないと無理じゃない?
追われてる少女が居て必死に逃げるんだけど掴まる…って前後じゃないな。 走って逃げて大通りから裏路地に入ったところで空からレンガの壁が降って来て逃げられなくなることを想像...
何を伝えたいかにもよるんじゃないか? たんに状況だけ伝えたいなら、簡潔に例文に書いたようなので十分だと思うけど。 そこから生じる絶望感とか恐怖とを表現したいなら、また別だ...
色々ありがとう。 逃げ場が無くなった絶望も表現したいけど なによりレンガの壁が急に現れて道を塞ぐってのが上手く表現できなかったんだよね。 他の増田が書いてくれたから、何が...
「細い路地裏に石が降ってきてレンガのように積み重なり壁だできあがった」
ごめん、バラバラに振ってくるんじゃなくて レンガの壁がそのままズドンと落ちてハマって欲しい訳さ。 現実味ないけどね。
「レンガの壁がそのままズドンと落ちてハマった」
/ ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ / (●) (●)\| (__人__) | \ ` ⌒´ / / \何いってんだこいつ…— パクれ屋bot (@pakureya_bot) 2018年8月7日
テトリス
煮詰まり警察です。
さすがに小説書いててこの間違いは無いよなあ…。
につま・る 3【煮詰まる】 (動ラ五[四]) ③ 時間が経過するばかりで,もうこれ以上新たな展開が望めない状態になる。「―・った演奏」 あかんか?
どんな大学者様かって…文化庁が国語に関する世論調査で誤りとしてて あとでバカが多すぎて誤用が正しいことになっただけなのに。
言葉について、「辞書に載っているからこの意味が正しい」というのは完全に間違いです。 意味は辞書が定めるのではありません。 辞書は、世間で使われている意味を拾って記録してあ...
「煮詰まる=行き詰まる」は辞書に載っているけど慣習的に「誤用」とされているわけだが、それが正しいと言っているのか誤りだと言っているのか。
小説書きで煮詰まるとな
バラバラにつみあがる形だと 「進行方向に固形物が雨のように空から振ってくる。一瞬身構える間にそれらは規則正しい音を発生させながら隙間なく積み上がり、気がつけばレンガの壁...
2つもありがとう。 壁が振ってくるのをイメージしているので後者の方が近い。 「もしもレンガの壁が降って来て道を塞いだら」 俺は急に目の前に現れた壁にビックリするだけだと思う...
勝手に話をつくったぞ。 ---------- 曲がるとそこは細い路地だった。 進むか引き返すか判断に迷うタイプの路地。 地元でも人気の「映画」という活劇映像ならば「ここからさらにピンチ...
勝手に話作んな
シャッターが下りるように、レンガの壁が空から落ちてきて行く手を塞いだ。 とか、ギロチンのようだとか死刑宣告だとか、舞台の幕が下りるようにとか普通に比喩使えばよくね? て...
一人称か三人称かで表現が変わる。それくらい書いておけ。人がいる場面なのかどうかすら分からん。 それからな、単純に事象を説明するだけでは小説として面白みがない。キャラク...
三人称で書こうとしている。 人から追われている場面で、行き止まりになることで追い詰められる展開。 キャラクターの動きとあわせろ、か。ありがとう。不足してたかもしれん。
ヌリカベに道をふさがれた小説家がおるようだ…
村上春樹の小説のような
Q:壁ができて路地が塞がれるのか? それとも路地に沿って壁ができるのか?
何かに追われて逃げている少女が細い路地裏(裏路地?)に駆け込むと 上空から降ってきた壁に道を塞がれて袋小路になり逃げ場がなくなる展開を考えてる。 「壁ができて路地が塞がれ...
純粋に善意で書く。 アドバイスを貰わないと自分の感覚が表現できないなら小説なんかやめろ。
増田は「テディベア・プログラミング」を知らないのかな? …おっと、これは既に書いてたか。
――ん? 元増田へじゃなく? ベアプロやってれば他人に問う意味ないじゃんって話かと思ったけど、俺への言及だと別に独り言だからいいじゃん、みたいな感じか? 表現力とweb投...
追っ手から逃げる少女に救いの手が・・・版 少女は夜の街を駆けていた もう幾つの角を曲がったのかも覚えていない 街のあちこちから追手の声が上がる どこに逃げれば良いのかも...