大学生の時、講義で「どうやら文科省の方で道徳が教科化される動きが出ている」っていうのを聞いた
国語も数学も道徳も同じ「学校で受ける授業の時間」だが、道徳は「教科」ではないので点数や成績をつけないし教科書も別に必要じゃない、何年生に何を教えるかも決まっていない、国語や数学よりホームルームなんかに近い存在、みたいな説明を受けた(数年前なのでだいぶうろ覚えだが)
もし道徳が教科化されたら、国語や数学のようにテストを行い、点数をつけ、通信簿に成績をつけ、他の教科みたいに内申にも影響したりするし、教える内容も自由じゃなくなる、というのも聞いた
それはまずいんじゃないか?と思っていた時、ヤフーニュースか何かで道徳の教科化の話が取り上げられ、まとめ等でも少しだけ話題になりコメントもついていたが
この「教科化」という言葉がネックだった
昔からずーっとどの学校でも道徳の授業は行われているのだが、「教科」じゃなかったものを「教科化」しようという話なのに、道徳の授業を「やらない」から「やる」ことにしよう、という意味ととらえている人が多かった
「え、今時の小中学校って道徳の授業がなくなっちゃったの!?道徳の授業ってやるかどうか義務付けられてなかったの?これだからゆとりは!道徳の授業はやるべきだ!道徳の教科化、さんせーい!!」
こんなコメントばかりで、大変だー、このままじゃ道徳の授業でテストをして点数をつけることになるらしいぞー!みたいな声はほとんど挙がらなかった
しばらくして、大して炎上もしないままつつがなく道徳の教科化が決定され、それからようやく「なんか道徳で成績をつけるらしいぞ!?」という声が挙がり始めた
増田が国会で話題にされるような時代だし、まだ話し合いの段階でネットで大大大炎上してたら道徳の教科化はポシャってたかもしれないなーと時々思う