2017-03-13

この状況はいつか良くなるのか?

性の喜びおじさんが死んだ。電車で暴れたところを乗客に取り押さえられ、地面に抑え付けられたことで窒息死したという。

おじさんにとってこの半年はどういうものだったのだろう、と考える。ツイッターで突然有名になり、通行人に話しかけられたり、テレビに出たりする。急転直下出来事である

SNSで突然有名になる、というのはここ十年で急に起こり始めた現象だ。変な行動をしている人を誰かが盗撮し、SNSにアップして一気に拡散する。あるいはウケ狙いでやったことが炎上する。

怖いのは一度拡散すると、もう止めようがないところだ。元の投稿者が消しても、誰かが保存したものを再アップし、そこからまた拡散していく。

本名大学名が紐付きされ、一夜にして名前検索したら彼が起こした事件が1ページ目に出てくる状態になる。

一度何かを起こすと、その事件がほぼ半永久的に(少なくとも今後数年間は)Googleに記録される。就職転職をするときの足かせになるだろうし、検索すれば誰でもアクセスできる状態で「晒され続ける」ストレスは相当なものだろう。

ほとんどの人は「自分事件を起こさないか大丈夫」と思うだろう。だが、はたしてそうだろうか?性の喜びおじさんは酔っ払ったところを盗撮されたものだと本人は言っている。つい深酒をし、変な行動を起こす人はいくらでもいるんじゃないか?それをたまたま誰かが撮っていたら、「晒されて」しまう。

あるいは本人はそのつもりがないのに、誤解に誤解が重なって「晒されて」しまう人がいるかもしれない。そうなったときに、半永久的に刻印が残ってしまうのは良いことなのだろうか?

性の喜びおじさんの本名検索すると、当該のツイートやまとめが1ページ目に出てくる。それを見た親族や友人は、どう思うのだろうか。この状況は、いつまで続くのだろうか。

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