それは問題を取り違えてるよ。
あのコピーから感じ取れる主張は、少なくとも俺にとっては「文学はアニメより高尚です」という主張ではなくて「文学ファンは(ですらないと俺は思ってる。このサイト、要するに利権業者が広告代理店に発注したものだろ?)アニメファンより高尚です」というものだ。ようするに「文学が高尚であってくれないとそれをネタに商売ができねえ、都合が悪い」という意思だ。
この主張の差は、小さくはないよ。
そしてそれに対して、「いやいやそんなことはねーだろよ」と俺は思ったんだよ。
「そんなことはねーだろ。少なくとも、他ジャンル(今回はアニメ)を揶揄しないと自意識を保てないようなファンの自尊心ってどんなもんよ?」と。
そもそもの話、多くの文学者はアニメを下になってみてないわけよ。文学をそこまで高尚だと思ってすらいないわけ。高橋源一郎は「君が文学を苦手に思ったとしても文学の面白さはいつかきっと君に届く。安心しろ」と「文学がこんなにわかっていいかしら」の中で言った。書き手がそうであるのに、たかだか文学賞の選考委員や新聞などの、いわゆる外野が、書き手とファンの間に割り込んできて「ティーチングしてやる」という、その態度が醜悪だと思ったわけよ。そこにあるのは権威化して利権を得ようとする私欲だけだ。
少なくとも俺は、文学のファンとして、このサイトは許容できないよ。俺の大好きな文学は、こんなふうに、他を引き合いに出さなきゃコピーひとつ作れないようなものじゃない。文字と文章の力を信じて、独力で読者の心に豊かさを届けられるものだよ。そんな文学が、俺は大好きなんだ。
「文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ(アニメか?)」http://www.jinsei-bungaku.jp/ この一文で「アニメを蔑視してる!」って思う人ってさ、日頃から「文学とアニメだっ...
それは問題を取り違えてるよ。 あのコピーから感じ取れる主張は、少なくとも俺にとっては「文学はアニメより高尚です」という主張ではなくて「文学ファン(ですらないと俺は思って...