2016-07-20

田舎が詰んでいる本当の原因

田舎企業ありがちな問題といえば、人材不足である

人手が足りないならまず待遇なんとかしろよ! と思うのだが、金がないのだからどうしようもない。

しかし、金以上に足りないものがあるのかもしれない。未来だ。

地方紙さら地方ニュースでは、医師不足がよく話題になる。

よく読んでみると、大抵は産婦人科などきつい科の、それも勤務医が足りないというのが正確だ。

たぶん、給料は都会の病院より高いはずだが、それでも来ない。

おそらく、勤務医立場からすれば、交代要員がいない、学ぶべき先達もろくにいない、

何より人口が減って、将来開業もできない。というか、今あるとこすら経営が危うい。

そんな田舎で耐えて、キャリアを積んでもしょうがないのだろう。

全くの無駄ではないにせよ明らかに損で、スタートの段階で小金をもらっても、結局は割に合わない。

田舎人材不足の原因は、下っ端の待遇が悪いから。それも正解だと思う。

しかし、本当にどうしようもないのは、そこから上がった先の魅力の低下であり、

将来を餌に下っ端をこき使うシステムが、もはや機能しなくなりつつあることではないだろうか。

今更もう既得権益の側には入れないという諦めと、そして実はその既得権益すら危ういことではないだろうか。

実際のところ、立身出世など幻想に過ぎないのかもしれない。

結局は都会でも、ええとこのボンボンがおいしい思いするだけなのが現実かもしれない。

しかし、田舎は夢を見せることすらできなくなりつつあるのだ。

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